万博会場は最終処分地。特に西側はメタンガスが多く、79本のガス抜き管で何年もかけてガス抜きすべき場所だ。
3月に起きたガス爆発では天井まで吹っ飛び、100㎡のコンクリートが破損する一歩間違えれば大事故の可能性があったが、消防への通報は事故から4時間後。
あまりに通報するのが遅かったのではないかとSNSを中心に多くの批判があったが、吉村知事は…
「特に意図があったわけではないと思います。その日のうちに4時間で報告をしたということです。」
意図がある無しではなく、知事は安全対策をしっかりすべきだと指導する立場ではないだろうか。
事故をきっかけに、大阪府内100万人を超える児童を万博に連れていく懸念から、教職員組合が安全対策を求める声明を出したばかり。遠足で万博となればいくら心配でも休めば欠席扱いとなり、内申を心配する保護者もいるだろう。
知事にその思いは届いているのだろうか。
万博会場のメタンガス火災「もうちょっと早く連絡すべき」と協会幹部 吉村知事は「(通報まで4時間)特に意図があったわけではないと思います」<TBS2024/5/20>
吉村知事は、「特に意図があったわけではないと思います。その日のうちに4時間で報告をしたということです。」と話しました。
そして、「何か遅い・早いっていうのではないんじゃないかと僕は思いますけど、現場の状況を見て、様々なやりとりをする中で、その日のうちに報告をしたということだと思います。」と述べ、特に問題視することはありませんでした。
万博協会「対応は正しく適切」識者「次の爆発の恐れも。速やかに通報すべきだった」
消防への連絡が約4時間半後になったことについて、鹿島広報室は「建物などに焼損はなく、負傷者もいなかったことから、連絡の要否を確認するまでに時間を要した」などと説明した。万博協会広報報道課は「JVの対応は正しく、適切だった」との認識を示した。
■次の爆発招く恐れがあった 識者指摘
東京理科大学の桑名一徳教授(火災科学)は「ガスがさらに漏れ出し、状況が悪化したり、次の爆発を引き起こしたりする恐れがあった。消防に速やかに通報し、対応策を相談すべきだった」と指摘した。