大阪府教職員組合から、吉村知事・大阪府教育委員会に対する声明が発表されました。
先日、メタンガス事故が万博工事で起こりました。しかも、コンクリートが100㎡も剥がれる大事故です。
夢洲は最終処分地として様々なものを埋め立てており、メタンガスはまだまだ出ます。
もしタバコに引火したら?
つまり、万博会期中も事故がないとは言い切れない状況です。
もし、子どもたちが事故に巻き込まれたら?
保護者も安心して送り出せるでしょうか?
今回の事故もまだまだ知らない人も多くおり、事故を周知すること。
安全対策を取ること、学校行事の日程などを意向調査として大阪府教育庁が出すものの、「応じない」と断ることが可能だと周知することなどを、知事・教育長に求めています。
子どもの安全を考える先生や保護者の声を、吉村知事はどう対応するのでしょうか?
万博遠足に「待った!」 大阪の子供たちを無料招待する計画に、教職員組合が申し入れ 「地中のガスに引火」で会場トイレの床破損の事故受け<FNN2024/4/18>
来年の大阪・関西万博をめぐっては、去年8月、大阪府の吉村洋文知事が、大阪府内の4歳から高校3年生まで、府内の子どもたち100万人あまりを無料で招待すると表明した。
大阪府教育庁は、小学生・中学生・高校生について、学校ごとに遠足などの形で見学することを計画し、「強制ではない」とした上で、府内の学校に対して、希望する来場日などを5月末までに回答するよう、4月19日から求めることにしている。
これに対し、大阪教職員組合などは、3月に万博会場の夢洲のグリーンワールド工区で発生したトイレの床が破損した事故を問題視。
「本当に子どもを連れて行って大丈夫?」教職員組合が子の安全を求めて声明提出~学校行事は強制ではなく、応じないことも可能と周知すること、メタンガス事故を受けて安全対策を取ること
万博会場となる夢洲は、もともとゴミや産業廃棄物の処分場であり、かねてから可燃性ガスの発生問題が指摘されており、国会でもその危険性が取り上げられています。万博協会は「会場予定地では、GW工区のみ、一部管理型の廃棄物処分場となっており、可燃性ガスが発生しています。他のエリアでは、建設残土等で埋め立てされており、可燃性ガスの発生はありません」としていますが、夢洲他区の地下鉄工事現場でもメタンガスが見つかり、大規模な対策工事が行われています。万博開催中も同様の事故が起こる恐れがあります
学校現場や父母・府民から、「本当に子どもを連れて行っても大丈夫?」など心配する声が出ています。子どもたちを招待する以上、府・府教委はこのような声に耳を傾け真摯に対応する責任があります。府・府教委として、今回の事故についてきちんと調査し、安全であることを確認すべきです。それができるまでは、招待事業は見送るべきです。もちろん、意向調査も中止すべきです。
…これらを踏まえて、府・府教委に以下のことを求めます。
記
1.大教組との交渉で確認している通り、学校行事としての万博参加は、各学校が判断するものであることを学校現場に周知すること。意向調査は「応じない」ことも可能であることを周知するとともに、「応じる」とした場合でも、実施段階でやめることができることを確認すること。
2.子どもを招待する以上、今回の事故について、学校現場に情報提供すること。府・府教委としてきちんと調査し、安全・安心を確認すること。確認できるまでは、招待事業や意向調査は延期すること。
3.学校行事としての検討・計画・実施に向けて、現場からの問い合わせや要望などについて、府・府教委として、責任を持って対応すること。問い合わせや要望について、府教委の窓口を明らかにすること。
4.府・府教委として、熱中症対応などの安全対策や、行事実施途中に起こる不測の事態に対応する人の配置や現地窓口の設置など、安全・安心に行事が実施できるよう対策をとること。
5.府・府教委として、バスの確保だけでなく、計画通り安心して行事が実施できるよう交通手段の確保をおこなうこと。