空飛ぶクルマの商用飛行は絶望的。吉村知事が「自転車のようにグルグル回る」とアピールしたのは2か月前だが…

#大阪・関西万博
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「万博時は、自転車のように空飛ぶクルマがグルグル回る」
と、2023年8月6日開催の関西コレクション登壇時に発言していた吉村知事。

その2か月後、「飛べば十分」「ないよりもいい」「1~2機、飛ぶだけでも良い」と発言が変わりました。これまで吉村知事は「万博で空飛ぶクルマを実現させる(2022年12月)」とし、「2023年運航開始、万博時には多くの人が利用できるスケジュール(2020年11月)」としていました。

10月に入り「商用運航は無理」「万博ではデモ飛行のみで利用者を乗せることを目標にしていない事業者も」おり、「空飛ぶクルマは各社数機のみ」だと報道されました。

しかし、10月13日の会見で横山大阪市長は…
「元々万博で目指しているのは二地点間運航。万博時点で量産体制が実現されてることを前提とした、この間協議を進めていたわけではないという認識(つまりグルグル回るわけではない)」と発言。

万博協会副会長でもある吉村知事の「グルグル回る」発言は「どこ情報」なのでしょうか?外国パビリオンの遅れだけでなく、目玉としていた空飛ぶクルマの遅れも今まで「知らなかった」のでしょうか?

また、コロナ対応のための国から交付金の中から大阪府は、空飛ぶクルマのPR動画のために6500万円支出しましたが、いずれの動画も視聴数が2ケタと伸び悩んでいます。

※シンガポールでは2019年時点で、都市部での有人飛行に成功しています。
※2023/8月、万博で飛行予定の「空飛ぶクルマ」試験機が墜落事故を起こしています。

目次

「未来も過去も食いつぶす」大阪万博「空飛ぶクルマ間に合わず」「過去の基金取り崩し」に「もうやめようや」〈スマートフラッシュ2023/10/13〉

日本国際博覧会協会は、万博で空飛ぶクルマを運航する事業者として4グループを発表しているが、そのうち2つは量産に必要な安全認証取得が遅れ、うちひとつは商用運航を断念。調達できる機体数は、4者とも最大、数機の見込みという。

8月6日、関西コレクションにコスプレ姿でサプライズ登場した吉村知事は、公式キャラクターのミャクミャクとともに万博をアピール。

『いまはないんですけど、万博のときには空飛ぶ車といって、大阪のベイエリアを、普通の人が自転車に乗るみたいに、空飛ぶ車に乗ってぐるぐる回っているのを、万博でやります。だからぜひ、若い世代の人も空飛ぶ車に乗ってもらいたい』

 と語り、『未来社会をつくるのが万博なんです』とアピールしていました」(政治担当記者)

https://smart-flash.jp/sociopolitics/256521/1/1/

空飛ぶクルマ 万博担当相「量産求めず」 吉村知事「飛べば十分」〈毎日新聞2023/10/13〉

2025年大阪・関西万博の目玉の一つ、「空飛ぶクルマ」の商用運航に向けた機体量産が開幕に間に合わない見通しとなっている問題

大阪府の吉村洋文知事も同日、報道陣の取材に商用運航を目指す方針に変わりはないとした上で、「飛べば十分。最初から地下鉄のように飛び交うイメージにはならない」と強調した。

万博では会場の夢洲(ゆめしま)と大阪市湾岸部や兵庫県尼崎市などとの間を結ぶ2地点間運航の実現に向けて、民間の四つの事業グループが準備を進めている。

うち2グループが使用する機体について、メーカーが量産に必要な航空法上の「型式証明」の取得目標を26年としていることが判明。車検に相当する1機ごとの「耐空証明」があれば飛行は可能だが、ある事業者は取材に「万博ではデモ飛行にとどまる」との見通しを示すなど、どの程度の輸送力を確保できるかは不透明だ。

https://mainichi.jp/articles/20231013/k00/00m/040/252000c

大阪万博で飛行予定の「空飛ぶクルマ」試験機が墜落事故〈2023/8/16〉

英国でeVTOL(電動垂直離着陸機)を開発する企業Vertical Aerospaceが、エアタクシー用として開発中のeVTOL機「VX4」のテザーなしでの試験飛行において墜落事故を起こした。幸いにも無人かつ遠隔操作での試験であったため、怪我人などは出ていない。

また、落下の衝撃にもかかわらず、エネルギー源であるリチウムイオンバッテリーのパックには破損はなく、出火することもなかったようだが、空港の消防隊は、時間差で出火するケースもあり得ることから懸念を持って調査しているという。

https://gadget.phileweb.com/post-50324/

万博準備遅れ 自民、維新が責任押し付け合い 「塩送るの早い」

万博は国家プロジェクトとなったが、開催地・大阪の知事、市長のポストを握る維新は、さまざまな選挙で自らの実績として大々的に宣伝した。維新が躍進した23年4月の統一地方選では、吉村洋文共同代表が府知事選で「最後まで責任を持って成功させる」とアピールした。
自民議員の多くは、万博について「成功すれば維新の手柄、失敗すれば政府や自民に責任が押し付けられ、票にもならない」としらけた視線を送ってきた。

https://mainichi.jp/articles/20230916/k00/00m/010/076000c
文字起こしはこちらURLから https://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000596815.html

府はコロナ交付金から6500万円使って、空飛ぶクルマのPR動画を作るものの動画再生数は2ケタと伸びず

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Volocopter、シンガポールで「空飛ぶタクシー」の有人飛行に成功!〈2019/10/22〉

空飛ぶクルマ」の製造企業であるドイツの「Volocopter(ボロコプター)」は2019年10月22日、シンガポールで空飛ぶタクシーの有人試験飛行を成功させたと発表

https://jidounten-lab.com/x_volocopter-singapore-flyingtaxi
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