万博への参加を学校に問うたアンケート。
府内7割の学校が、来場希望の回答だったというものの…
「万博に参加する」と回答した校長も、
本音は
「不安要素しかないので、できれば遠足で万博は選びたくない」
「行く可能性はかなり低い」
そして、
「とりあえずエントリーしておかないと、行けない場合があると言われたら、とりあえず希望するしかなかった。横暴なアンケートだ」とも。
つまり、「参加希望」というより、
実態は行く可能性は低くとも「とりあえずエントリー」せざるを得なかったのが実態のようだ。
もともと
”さばききれないチケットを、税金を使って参加者の水増し”
”博覧会協会が子どもを無料招待するのではなく、売れないチケットを、税金で買うだけ”
といった批判が多かったこの事業。
最近のアンケート結果では、万博に行かないが81%。
万博の中身が分かれば行きたくなるかも?も「多分ならない」が64%、「絶対行かない」が31%、「なるかも」はわずかに5%。
ある校長は「本音は家族で言ってほしい」という本音も。
入場料も税金で負担、遠足のバス代で一人6000円も行かなくとも払う必要があり、各家庭の負担も大きくなりそうだ。
万博遠足「7割」が来場希望も「『希望しておかないと後で知らないよ』みたいな。本当に横暴」と現職校長<カンテレ2024/6/3>
今回「希望する」と回答した大阪府内の小学校の校長は、「率直にやっぱり不安要素しかないので、もうできれば、遠足の行先に万博を選びたくないというのが正直なところです」と関西テレビの取材に対し語っています。
…
■「エントリーするしか選択肢がなかった」と校長
この校長は、会場へのアクセスの仕方や昼食を食べる場所などあやふやな点が多いことから、学校単位で万博に行くのは難しいと考えていました。【大阪府内の小学校の校長】「行きたくないっていう選択はないので。何も分からない中で、とりあえずエントリーしとかないと。先々エントリーしても『行けない場合があります』って言われたら、エントリーするしか選択肢がなかった」
…■「『希望しとかないと後で知らないよ』みたいなアンケート。本当に横暴」
【大阪府内の小学校の校長】「希望しない選択もなければ『希望しとかないと後で知らないよ』みたいなアンケートだと認識してます。だからやっぱり行くか行かないかっていう意向もないのも、もちろんですけれども、こんな何も分からない時に締め切りをされるっていうことは本当に横暴だなって」Q行くという選択肢はやっぱりありそうですか?
【校長】「かなり低いと思います」
吉村知事が突然発表した万博招待事業。府内の子ども102万人を招待、税金20億円を計上&市町村も税金負担へ
大阪府は30日、2025年の大阪・関西万博に府内在住・在学の4歳から高校生までの全員を、無料で招待すると発表した。府内学校の小中高生は学校ごとに校外学習として招くのを基本とし、4・5歳児らには入場券を配布する。
府によると、対象は府内の小中高に通う人や、府内在住の4・5歳児、府外の学校へ通う府内在住者など計約102万人。事業費は約20億円で、府は関連経費約3600万円を盛り込んだ補正予算案を、府議会9月定例会に提案する。
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朝日新聞2023/8/30「大阪の子ども全員、万博へ無料招待 吉村知事「未来社会に触れて」
吉村知事は30日の定例会見で「子どもたちに肌で万博、未来社会に触れてもらいたい」と説明した。
万博招待事業から多くの参加希望が、と投稿する吉村知事
万博子ども招待「本音は、家族で行くようにしてほしい」…団体バス確保難、地下鉄に集中し混乱の恐れ<読売新聞2024/5/21>
中央線は最短2分半間隔の過密ダイヤを組む計画で、乗り降りに時間がかかると、ダイヤが乱れて大きな影響が出かねない。学校現場からも、混雑する駅構内で子どもたちを短時間で乗り降りさせることに不安の声が上がる。
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大阪府教委は今月末まで、各校に来場日時や移動手段の希望を調査。回答を踏まえ、検討会は10月をめどに輸送方針をまとめる。府南部の南河内地域のある公立小はバス会社と前もって交渉したところ、1人当たり6000円を提示された。電車運賃の約3倍という。校長は「交通費は各家庭の一律負担となり心苦しい。家族で行くようにしてほしいのが本音」とこぼす。
バスを確保できても、団体客用バスターミナルから会場入り口までは1キロほどある。ある支援学校の校長は「雨が降ると車いすの移動は難しい」と不安がる。
吉村洋文・大阪府知事は「未来社会の実験場である万博の見学は大きな教育的意味がある。実務的な懸念は旅行事業者も入れて丁寧に(解消へ)進めていけばいい」と話す。
「行かない」が81%。「万博の中身が分かれば行きたくなるかも」はわずか5%<朝日デジタル2024/6/1>
81%が「行かない」と答え、そのうち開幕後に心変わりするかもしれないと答えたのは5%に過ぎなかった。地元大阪の読者に限っても「行く」が38%、「行かない」が62%で、期待したほど「行く派」は増えず、今回の万博の不人気ぶりが際立った。