大阪市廃止(いわゆる「大阪都構想」)の法定協議会とは

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・大阪市廃止(いわゆる「大阪都構想」)の法定協議会はその設計図にあたる「協定書」をつくるものです
・三度目の「大阪都構想」法定協議会設置を維新が呼びかけていますが、野党からの設置条件を維新が受け入れなかったため、野党は法定協議会不参加を決めました
・過去の法定協議会を振り返ると、一度目から異常なものでした
現状の異常をよく理解するためにも、その歴史を振り返り、今回の問題点もあらためて注視しましょう。

目次

「大阪都構想」(大阪市廃止)の法定協議会とは

連日報道されている、大阪市廃止特別区設置いわゆる「大阪都構想」の法定協議会がどのようなものか、ご存知でしょうか。朝日新聞2026年2月26日の記事によると、『法定協議会(法定協)は、大阪都構想を実現するまでの手続きを定めた「大都市地域特別区設置法」(大都市法)に基づき設置されるもので、都構想の設計図にあたる「協定書」をつくる場』です。

特に、住民投票の範囲を大阪市から大阪府に拡大することは憲法92・95条違反の指摘も受けています。この件はフリージャーナリスト幸田泉さんの記事をご参照ください。

3回目となる今回の法定協議会の動き

いわゆる「大阪都構想」の制度案を議論する法定協議会について、大阪市議会の公明・自民・自国の3会派が、参加の条件を記した要望書を来週月曜日に大阪市長へ提出する方針を固めたことをABCニュースが2026年6月4日、伝えています。記事によれば「来年春の統一地方選挙に合わせて都構想の住民投票を実施しないこと」や、「住民投票の範囲を大阪市から大阪府に拡大しない」など、5項目を参加の条件にしました。

2026年6月9日の毎日新聞では、「意見が反映されない」として、大阪府議会・市議会の野党である自民・公明が法定協議会に参加しないことを決めたと報道されています。

公明党大阪市議団のポストをご参照ください。

以下で、野党の要望と維新がすべてゼロ回答をしたことがわかります。

一度目の法定協議会から露骨だった維新の独裁ぶり

さて、一度目の法定協議会です。維新は当時、大阪府議会の議会運営委員会で、維新が過半数だったことを悪用、自民・民主の府議委員を維新府議に差し替えました。これに対して公明府議が異議を唱え、法定協に参加しない意向を示しました。維新は次に公明委員2人も差し替えたのです。大阪市会の議会運営委員会は当時、維新が過半数に満たなかったので、大阪市会は「市議の委員を誰も推薦しない」と事実上のボイコットで対抗しました。橋下徹氏の出直し選後の2014年7月3日に維新府議9人と松井知事、橋下市長の11人で、法定協が再会したという経緯があります。

これについて、日本共産党大阪府議団の記録が詳しいのでご参照ください。記事の下部分に年表があります。

https://www.jcp-osakahugikai.com/katudou/2014/20140704.htm

以下は、2014年7月25日に大阪市会が行った決議文です。これにも委員入れ替えのいきさつが記されています。
「大阪市の区域における特別区設置協定書案の無効を宣言するとともに、正常な大阪府・大阪市特別区設置協議会の速やかな開催を求める決議」

まとめ 

「大阪市廃止」(いわゆる「大阪都構想」)は既に市民が二度、否決の意志を示しています。にもかかわらず、維新が三度目を言い出したことは大阪市民の意志を無視していることは言わずもがなです。

また、維新は議論を深めたいと言いながら大阪府議会で山田けんた府議が反対意見を述べる動議を出したにもかかわらず、拒否しました。大阪府議会の記録に、正当な反対意見の記録をさせたくないのではという指摘が複数あります。

野々上愛大阪府議が、ビープラスワンに出演、大阪府議会初日の模様を報告、そして法定協設置関連議案への反対声明全文を読み上げています。是非ご覧ください。

また、山田けんた府議のXポストもご覧ください。
「まず、大阪市を廃止する法定協議会は審議の場ではなく、大阪市廃止を進める前提の協議の場。次に、規約には20人で組織するとあるのに、自公が議員を出さないからと言って、13人で協議会を始めるのは早速規約違反では?パフォーマンスのための乱暴な協議会運営。自公が参加しないのも分かる」

また、なぜ住民投票が行われるのか、それは大阪市民が不利益を被るからという事実が3回目となる今回も報道されていないことを懸念し、維新ペディアの記事をあらためて示します。

また、「大阪都構想」が決して行政コスト削減にはならず、かえってコスト増になることも忘れてはならないとことだと思います。

また、地方自治の専門家によれば、大阪市の力が弱まることで、その周辺自治体も結局衰退するという指摘があります。大阪市廃止、いわゆる「大阪都構想」が決して市民のためにも府民のためにもならないことを確認しておきたいと思います。維新の拙速な、独裁的な法定協議会の進め方は、これらを明るみにしたくない姿勢が滲み出ているといえるのではないでしょうか。

維新の維新による維新のための法定協議会、今回もそんな経過をたどるのでしょうか。今後も注視が必要です。

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