日本維新の会の石井章参院議員(全国比例)が公設秘書の給与を詐取した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は2025年8月27日、石井氏の東京・永田町にある参院議員会館事務所や茨城県取手市の地元事務所に詐欺容疑で家宅捜索に入りました。
秘書給与詐取容疑で石井議員事務所を家宅捜索

毎日新聞2025年8月27日配信記事を引用する。
日本維新の会の石井章参院議員が公設秘書の給与を詐取した疑いが強まったとして、東京地検特捜部は27日、石井氏の東京・永田町にある参院議員会館事務所や茨城県取手市の地元事務所に詐欺容疑で家宅捜索に入った。特捜部は秘書には勤務実態がなかったとみており、押収した資料を分析して全容解明を進める。
石井氏は取手市議を経て、2009年に民主党(当時)から比例代表北関東ブロックに出馬して衆院議員に初当選し、1期務めた。16年参院選で日本維新の会の前身のおおさか維新の会から出馬して当選し、現在2期目。
公設秘書の給与詐取は過去にも問題となり、1990年代後半から00年代前半には国会議員が相次いで立件された。
24年8月には公設第2秘書の給与や退職金計約360万円を詐取したとして、特捜部が広瀬めぐみ元参院議員を在宅起訴した。広瀬元議員はその後、懲役2年6月、執行猶予5年の有罪判決が確定した。
毎日新聞2025年8月27日【北村秀徳、岩本桜、五十嵐隆浩、佐藤緑平】
石井議員の過去記事について
石井氏について維新ペディアの過去記事も振り返りたい。
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議員辞職することを明らかに

8月29日のNHKニュースを引用する。
日本維新の会の石井章参議院議員は、国から支払われる公設秘書の給与をだまし取っていた疑いがあるとして、東京地検特捜部が捜査を進めていることを受けて議員辞職する意向を明らかにしました。
日本維新の会の石井章参議院議員は、勤務実態のない人物を公設秘書として届け出て、国から支払われる秘書給与をだまし取った疑いがあるとして、東京地検特捜部が、詐欺の疑いで捜査を進めています。
これを受けて石井氏は、コメントを発表しました。
この中では「お騒がせする事態を招き、国民の皆様に心より深くお詫び申し上げる」と陳謝しています。
その上で「私に対しての捜査が行われている状況であるため、ここで議員の職を辞し、捜査に対して全面的に協力をさせて頂くべきと判断した」として議員辞職する意向を明らかにしました。
また、「先ほど、党に対し、私の党における処分については党の判断に一任する旨を申し入れた」としています。
石井氏は、参議院比例代表選出の当選2回で68歳。
茨城県取手市議会議員などを経て2009年の衆議院選挙で当時の民主党から比例代表北関東ブロックに立候補して初当選しました。
そして、2016年の参議院選挙では、当時のおおさか維新の会から比例代表に立候補して参議院議員として初当選したあと日本維新の会の両院議員総会長などを務めました。維新 中司幹事長「きょう付けで除名処分にした」
日本維新の会の中司幹事長は、29日夕方、国会内で記者会見し「わが党の所属議員がこうした事態を招いたことをおわび申し上げる。二度とこうしたことが起きないように綱紀粛正に努めていく」と述べました。
そして「けさ、都内のホテルで藤田共同代表、金村幹事長代理、私の3人で石井議員から説明を受けた。石井氏からは『自分の不徳から多大なご迷惑をおかけした。離党届を提出したい。事の重大性を考えると党から除名されても致し方ない』という話があった」と述べました。
その上で「その後、石井議員から離党届が出されたことを受けて党の常任役員会に諮った上で党の名誉を傷つけたということできょう付けで除名処分にした」と述べました。NHK NEWS 8月29日配信