大阪・岸和田市長、性的関係巡り女性と和解 2年前に提訴、本人否定

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大阪府岸和田市の永野耕平市長(維新)から性的関係を強いられたとして、府内の女性が約2280万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしていたことが、女性の代理人弁護士への取材で明らかになった。訴訟は14日付で和解が成立。永野氏が謝罪し、解決金500万円を支払う内容で合意したという。

毎日新聞2024年11月28日の記事より引用する。

現職市長が私的な問題で訴えられるのは異例。永野氏は28日、毎日新聞などの取材に「性加害をしたとか、悪いことをしたということは絶対にない」と強調した。和解内容の口外を禁止する条項は付されていないが、「裁判所で秘匿されているため話せない」と繰り返した。原告側の雪田樹理弁護士によると、女性は2019年に政治活動に関係して永野氏と知り合い、直後から性的な関係を求められたという。精神的に追い詰められた女性は体調を崩し、21年春から休職。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されたという。

和解調書によると、地裁は2人の関係について「男女として純粋に対等な関係ではなかった」と指摘。市長の地位や影響力などを踏まえ、「女性の就職や雇用維持を左右し得る優越的な立場で、社会的な上下関係が形成されていた」と述べた。

永野氏が公人で配偶者がいる点にも触れ、「性的関係を持つのは自制すべきだったとの非難を免れない」とする批判も展開。「被告は裁判所の所見を重く受け止め、訴訟にまで至ったことについて女性に謝罪の意を表明する」と明記された。

雪田弁護士は、永野氏が女性を誘い、平日の昼間にホテルへ行っていたことを明らかにした。「手を握ってくれ」などと求めていたという。雪田弁護士は「上下関係があり、関係を続けざるを得なかった。女性は納得しているわけではないが、実質的に勝訴となる和解だ」と話した。

女性は強制性交等容疑で大阪府警に被害届を提出したが、不起訴処分とされたことから、22年6月に民事裁判を起こしていた。永野氏は訴訟で性的関係について「同意があった」と主張し、請求棄却を求めていたという。 永野氏は18年2月に大阪維新の会公認で初当選し、現在2期目。

性暴力の取材・執筆に関わる小川たまか氏の記事を追加する。言葉が見つからない加害行為である。

大阪維新の会では綱紀委員会を設置、永野市長への聞き取り調査を行う方針だという。関西テレビの記事も追加、引用する。

女性との性的関係をめぐって、謝罪などをすることで和解した、大阪府岸和田市の市長について、所属する大阪維新の会は、綱紀委員会を立ち上げ、調査することを決めました。 大阪府内に住む女性は、岸和田市の永野耕平市長から、およそ1年半にわたり何度も性行為を強要されたとして、大阪地方裁判所に提訴しました。 裁判は、11月14日付けで市長が女性に謝罪し、500万円を支払うことで和解が成立したということです。 これを受け、永野市長が所属する大阪維新の会の吉村洋文代表は、27日、綱紀委員会を立ち上げ、本人への聞き取り調査を行うと明らかにしました。 一方、永野市長は取材に対し、「自分に非はなく、法的責任はない」と説明しています。

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