大阪市議を経て、2025年7月20日の参議院選挙で国政に初挑戦し当選した佐々木りえ参議院議員。
佐々木氏は2019年11月から2024年5月まで「SDD オートスポーツ」の代表取締役、その後2025年2月まで同社の取締役を務めていた。
この「SDDオートスポーツ」は、金融庁から無登録業者として金融商品取引業違反の警告を受ける「SDD HOLDINGS PTE.LTD」の関連会社。出資者から投資トラブルを訴える声が相次ぐようないわくつきの会社とのつながりがささやかれている。
「カネを返せ!」出資者がブチギレ…維新・参院選候補の佐々木りえ氏と疑惑の投資会社代表の「怪しい関係」 〈週刊現代 2025年7月18日〉
金融庁が「無登録で金融商品取引業を行う者」として〈SDD HOLDINGS PTE.LTD. 代表取締役 X〉に、警告を出したのは’19年3月。
金融庁の発表によると、SDD Asset Management Limitedが発行責任者の「SWAP Arbitrage Diversified Program」なるファンドへの勧誘資料を配布し、出資者を募っていた。その上で、申込書の提出を求め、出資金として、株式会社SDDインベストメントの銀行口座などに送金させていたという。
疑惑のビジネスをおこなっているSDD社と、維新女性候補の関係は、いかなるものなのだろうか。SDD社を率いるX氏を電話で直撃した。
―佐々木さんが代表取締役をしていたSDDオートスポーツは、Xさんの関連会社ですよね?「もちろん自分の関連会社よ。
僕は日本非居住者だから、たとえば銀行口座開設が難しいとかってあるので。1番初めに僕がSDDオートスポーツの代表になって、まったく銀行口座が作れなかった時に相談をしたら、『じゃあ私がなってあげようか?』っていうから」
「身を切る改革」どこへ? 維新「身内」への公金支出、地方でも続々 〈毎日新聞 2025年12月11日〉
「SDDオートスポーツ」は、公金支出による発注を受けており、現時点で確認できる総額は約45万円とされる。
そのうち約19万円は、政治資金をキャバクラ代に使っていたと報じられた奥下氏から、選挙カーのリース代として支出されていた。

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日付を見て分かるとおり、「SDDオートスポーツ」の件が最初に報じられたのは参議院選挙期間中である。そのため、当選直後から疑惑への対応が求められる状況が続いているが、現在に至るまで有権者に対して説明責任が果たされているとは言い難く、疑惑が晴れたとは言えない状況にある。
