ジャニーズの会見で話題となった「NGリスト」。
それを報じた産経ニュースの記事を引用し、松井一郎・前大阪市長が「大阪府大阪市では、会見はフリーランスの記者も規制無く受け入れ質問もNG無し」とXに投稿しました。
しかし、同氏は市長時代の2022年12月、IR用地の土地価格の疑惑にまつわる報道の直後から「疑惑があるのであれば、それを証明できるまでMBSからの取材には応じない」と取材拒否をしていました。
実際にはこの半年後に、大阪港湾局が「不存在」としていたこの疑惑に関するメール198通が外付けHDDに存在していたことが発覚します。疑惑に関係のあるメールを公開していなかった大阪市がMBSに『疑惑を晴らすまで』と条件をつけるなんてとんでもないことでした。
『ジャニーズとメディア』の問題をうまく利用しようとした同氏でしたが、むしろ『維新とメディア』の関係への批判を集める形となっています。
MBS「我々記者の仕事っていうのは権力の監視です。何か疑念が生じる際は、その問題について取材し、真相を追及します。報道機関として、市民の皆さんにとって適切な対応が行われているのか、知る権利に奉仕する責務があると思っています。取材拒否はやめていただきたい。」
維新の会は、橋下徹氏が知事に就任して以来、ぶら下がり会見を売りにしています。ですが現在その実態はもはや暗黙の規制があるようなもので、質問内容にNGはなくとも都合の悪い質問には答えないことで有名です。必然的に忖度された質問しかされない場と化しています。
当時、理不尽な松井氏に屈しなかった記者の姿は、強く大阪市民の心に残っています。
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参考
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