大阪府が所蔵する105点の評価額2億円超えの現代美術作品が、6年以上も地下駐車場に保管された問題。
大阪府は「保管場所が見つからないため、やむをえず置いている」とし、吉村知事は「いまの管理方法は不適切」だと説明していました。
…が、松井知事は「地下駐車場は気温、湿度も安定してるし、家賃もかからないからここにした」と投稿。
つまり、松井知事はずいぶん前から知っていたようです。
2億円超えの芸術品は、府民の財産なのに、鍵もかけず、ブルーシートで覆っただけで、6年以上放置。
これは適切だったと言えるのでしょうか。
9月中には府が所有する鍵がかけられる空き部屋に移す、という。6年前には無理だったのだでしょうか。
追記:府が設置した専門家チームから「保管環境が原因と思われる劣化」がある指摘をうけました。
家賃をケチったせいで、2024年2月、府は2024年度当初予算案に、劣化した美術品の修復事業費3128万円を計上。
芸術家たちの魂のこもった美術品は、元通りになるのでしょうか。
2億円超の現代美術品 地下駐車場で6年”放置” 大阪・吉村知事「いまの管理方法は不適切」 特別チームを作り展示方法を検討<ABCニュース2023/7/26>
府は保管場所が見つからないため、やむをえず置いているとしていますが、26日の定例会見に臨んだ吉村洋文知事は「いまの管理方法は不適切だと思う」と述べ、「美術品は人の目に触れることで価値が出るもの。美術の専門家を入れた『特別チーム』をつくり、美術館をつくる以外の方法で、人の目に触れる展示の仕方を考えていく」として、今後のあり方を検討するとしました。
https://www.asahi.co.jp/webnews/pages/abc_20988.html
美術品105点、移動本格化 府、庁舎地下駐車場から 月内にも完了 /大阪<毎日新聞2023/9/22>
府によると、今月14日から作業を開始し、20日までに約半数が移動した。行き先は府が所有する施設の空き部屋で、施錠できる場所という。府は8月、作品の保全や活用に向け、美術専門家による検討会議を開催。来年2月に意見を取りまとめ、今後の方向性を決めるとしている。
https://mainichi.jp/articles/20230922/ddl/k27/010/240000c
美術品ずさん保管のツケ高く 大阪府、予算案に修復費3128万円<毎日新聞2024/2/14>
大阪府が所蔵する美術作品を長期間、地下駐車場に置くなどずさんに扱っていた問題で、府は2024年度当初予算案に劣化した美術品の修復事業費3128万円を計上した。府が設置した専門家チームは中間報告で、作品にはさびやほこりなど「保管環境が要因と思われる劣化があった」と指摘。作品の適切な活用・保全は所有者である府の責務だとして、十分な予算確保を求めていた。
毎日新聞2024/2/14「美術品ずさん保管のツケ高く 大阪府、予算案に修復費3128万円」