大阪府と市が進めるIR(統合型リゾート)のPR業務を受注していた「読売広告社」が、契約を辞退しました。
十分な議論がないまま押し進められる計画により市民の間でも賛否が別れている状況や、ギャンブルによる悪影響などを考慮した判断とのことで、同計画の見通しの不透明さが各方面に暗い影を落としていることがまた一つ明らかになりました。
大阪府と市が進めるIR(統合型リゾート)の誘致に関して、府民へのPR業務などを担当する業者に選定され、正式の契約が想定されていた「読売連合広告社」が、12日、一転して契約を辞退する方針を決めたことを明らかにしました。 吉村洋文知事あてに「辞退承認申請書」を送り、11日に承認を得たということです。 読売連合広告社の発表によりますと、府・市が5月2日に公募の結果として、同社をIR広報企画の「最優秀提案事業者」に選んだと公表。これを受けて同社は8日に臨時取締役会を開き、契約手続きを進めるかどうかを検討したといいます。その結果、カジノを含むIRはギャンブル依存症などをめぐって「住民の間でもなお賛否が分かれている」とし、「新聞社の関連会社として、そうした観点からの社内検討が不十分であったと判断し、辞退することが妥当である」(同社)との判断に至ったということです。 (後略)
ABCテレビ