2023年9月、元女性市議A子さんにセクハラメールを送ったとして、議員辞職した元習志野市議・市瀬健治氏が、被害を受けた女性からストーカー規制法違反で刑事告訴されたことが週刊文春の取材でわかった。以下、記事から引用する。
更に市瀬氏および日本維新の会傘下の「千葉維新の会」はA子さんからそれぞれ1,000万円、500万円の慰謝料を求める損害賠償請求も起こされている。
市瀬氏は54歳で早期退職して一念発起、2023年4月に政治の世界に入ったという。二度目の選挙では落選。2023年4月の習志野市議選で再選。3期目をスタートさせたばかりの頃、「相談に乗ってくれませんか?」などとA子さんに面会を求めるメールを送り、トラブルになったという。
そして市瀬氏は8月25日の夕方、衝撃的な文章を送りつけた。「A子さん、SEXさせてもらえませんか?前戯を長くして、〇〇〇をして▽▽を左右に刺激して、◇◇◇◇を刺激して、A子さんを気持ちよく行かせてあげますので、SEXさせてください。お願いします」
翌日、市瀬氏はA子さんに謝罪メールを送信しているという。「昨日はついムラムラとして、変なメールをしてしまいました。今後は二度としませんので、何卒許してください」
A子さんはセクハラの申し立てを行い、市瀬氏は千葉維新の会から除名処分、議員辞職勧告も受けた。
市瀬氏は当初、議員辞職まではいかないだろうと楽観視していたそうだが、党本部の厳しい姿勢は変わらず、議員辞職に追い込まれた形だという。
しかしこれで事態収拾とはいかず、前述の通り、A子さんは9月、市瀬氏と千葉維新の会を相手取り慰謝料請求を起こした。また、水戸警察に対し、今年1月から8月にかけて、つきまとい行為をしたとして、ストーカー規制法違反の疑いで刑事告訴。10月25日付で受理されたそうだ。
つまり、民事事件・刑事事件の双方でA子さんは闘う姿勢を見せている。
日本維新の会関係者によれば、元市議でもあるA子さんは現職当時、若い女性議員ということで軽く見られがちで、政治家としてのキャリアに悩んでいた。市瀬氏とのことを千葉維新の会に相談しても取り合ってもらえなかったという。徹底的に闘う決意なのだろう、とのことだ。
週刊文春は市瀬氏に取材をしている。メールを送ったかという問いに「2期目は出馬しないと噂で聞いたので、相談に乗ろうと思った」と答えている。
「なぜセクハラメールを送ったのか」という問いには「いや、つい暑くてムラムラしてしまって・・・。だから非常に反省しかなくて」。酒が入っていたのかという問いには、飲んでいたと。「本当に馬鹿なことをしてしまったなぁと。次の日に気づいたのですが、返事は当然来ませんでしたね・・」
次の選挙にはもう出馬せず、引退するとも言っている。しかし裁判の見通しについては「負けないと思いますけどね。メール1通だけですから」と。
A子さんは代理人を通じて、市瀬氏、千葉維新の会の対応について、損害賠償請求をしている状況だと認めたという。
党勢を全国で急拡大させている維新の会だが、ガバナンスの在り方が問われそうだと記事は結んでいる。